不登校娘(ASD)との日常

日常をたらたら書く

ブログ名変えなくて良かったね⭐︎

今年の春から念願だった女子高生になった娘。5年間の不登校を取り戻すかのように無遅刻無欠席、成績も学年3位、オール5、と言う快挙を遂げていた。

学校楽しい!あの学校に入学出来て良かった!と満面の笑顔で制服を身に纏い、颯爽と自転車で駅へ向かう娘を毎朝見えなくなるまで見送った。

大学進学のために塾へ通い、将来の夢を実現するために話を聞きに行ったり、調べたり、活発に動く娘を見て、こんなにも人って変わるんだ…何が起きてんだ……と驚いた。

 

そんな日々を送りながら、このブログを開く度に不登校じゃなくなったなぁ、ブログ名変えるかぁ、けどなぁ、、

 

何か引っかかる。何かが、、

通学するようになってから何となくこんな日が来ると頭の片隅にあったのです。

 

そうです。

不登校娘との日常』復活です。

 

けどまあ、想定内ですよ。

ブログ名変えなかったんだから。

いつかこんな日が来るとお母さん思ってた。ごめんな。

信用してなかった訳じゃない。

学校楽しめるといいな、とは思ってたけどあのテンションとモチベーションを継続するだけの体力とメンタル、どうかな?危険だな、とずっと思ってた。

 

今の高校を受験する時、義務教育と違って学校行かないと単位取れないからね、卒業出来ないからね。

もし学校行けなくなったら今までのようにはいかないよ?行けなくなったら直ぐにシフト変更するから。だから頑張れる所まで頑張りな。

私と娘との約束。

 

そんな約束を前提に入学した学校だから私的にはそれほどショックでもなく、なるようになったな、て感じなんだけども。

 

当の本人はまぁ、しばらく落ち込んでた。

せっかく入学した学校。同じような境遇の子たちとの学校生活。念願だった女子高生になれた自分。そんな普通の女子高生になれた自分を手放すのには勇気がいる。

 

娘の学校へ戻りたい、みんなと一緒に学校生活を送りたい、卒業したい、と言う希望をどうにか叶えてあげたい、と学校へ相談し、先生方からの提案や色んな策を考えた。

けどまあ考えても動くのは本人だしね。

策を講じても本人に動く気配がない。

はて、どうしたものか…。

 

と思いながら時間だけが過ぎていった。

 

が、ここで娘の気持ちも変化して来た。

 

無理じゃね?学校。

ちょっと無理し過ぎた。

夢見過ぎた。学校というものに。

学校行けば普通になれると思った。

普通の学生になれると思った。

楽しかったけどね。

楽しかったけど、私にはちょっと無理だ。

しんどいわ。

理想と現実。

体験してみて学んだね⭐︎⭐︎⭐︎

 

学んだね⭐︎⭐︎⭐︎じゃねえよ!

と返したものの内心ほっとした。

吹っ切れてくれて良かった。

また何年も塞ぎ込む生活が続くのかとヒヤヒヤしてた。

 

とは言え、大学は行きたいんでしょ?

通信制高校に転入するかぁ。

どうする娘?

仕切り直して来年春から行く?

え?なんて?

お前も少しは考えろよ!

お前の人生だろが!!

なにゲームしてんだよ!!!

って言ったら

『あんまり危機感ないんだよね(テヘッ)』

って返ってきて、ちゃんとして!!!

みたいな感じだったんだけど、まあ、いいか。

 

絶望して数年前のように死にたい、言われるより全然いいよ。

 

仕切り直して来年春から頑張れ。

と思ってたけど最近学ぶこと飽きちゃった系ですか?なるほどなるほど、、、

 

と思ってる所へタイミング良く面談があった。いつもは娘さんの意思が大事ですから、彼女を尊重して…と穏やかに話す担任が珍しく強め言う。

 

『高校は絶対行った方が良い。やる事ないなら尚更。彼女には絶対高校、大学と進学して欲しい。それだけの能力がありますから。そのあと社会貢献しろ!……この言葉、そのまま娘さんに伝えてください』

 

『社会貢献しろ!』

しろ?しろつった??

命令した、うける。

 

ちょっと面白かった。

社会貢献の意味はきっと、娘が福祉系の大学に進みたいと担任に相談してたからだと思うんだけど、覚えててくれたんだね。

 

帰宅後、言われたように担任の言葉をそのまま娘に伝える。

進学しろだってよ。他も色々言ってたけど…聞く?結構な熱さだったけど。

 

学校行かずになにをするんですか。学校も行かず働きもせず、なにを!するんですか?!!!

 

あとね、進学しないのは本当にもったいないって。あなたの事褒めてたよ。学ぶ事が好きだし、探究心もある。それを生かさないのは本当にもったいない。絶対進学して学んで欲しいって。

 

娘は笑ったり、しんみりしたり、何やら考え込みながら話を聞いてた。

 

つう事で、担任からの伝言は以上です!

と締め括ると娘が言った。

 

『高校行くか』

 

まじかよ。

ずっと同じような事私が話して来たのに担任の言葉だとすんなり受け入れるのかよ。

 

 

けどもうね、私に出来ることは数少ないと思ってんだ。本人がこれから先人生をどう楽しむか。楽しむ必要はないんだけど、どう生きていくか、は本人が考えることだと思うし。私はそれを見守るしかない。

 

なんかね、絶望とか諦めとか、これから先どうしようとか、そう言う負の感情が不思議とないんだよね。

なんだろね。

達観してるっつうか。なるようにしかならないっつうかね。

 

 

私は不登校ではなかったし、娘の気持ちを全て理解してあげることは出来ない。

けど、全然違う生き方してきた私が、お母さんになると思ってなかった私が、今、こんな生き方してるのを子供の頃の私は想像してなかったと思うのよ。

何があるか分からないのが人生だと思うんだ。

 

数年後、十数年後、娘自身があんな頃もあったね、と笑える日が来ると思う。

そうやってみんな生きてる気がする。

あんな頃もあったねって。

 

今年も色々あった。

あり過ぎてあっという間に終わった。

 

来年はどんな一年になるかな。

娘に振り回されるんだろうけど、どうなって行くのか楽しみだね。

あと、娘にとって実りある一年になると良いな。