不登校娘(ASD)との日常

日常をたらたら書く

やれる事はある。

中学生になって約一年。この一年で娘は変わった。

入学式すら参加出来なかった娘。

制服を着る事を頑なに拒否した娘。

制服を身に纏う事で自分が中学生になってしまうと言う現実。これから始まる学校生活や、学校へ行けなかった場合の自分の行く末。

考えれば考えるほど不安感が増す。

あの頃はそんな自分を受け入れる事も、受け入れられる状態でもなかったんだと思う。

学校へ挨拶に行くアポ取っても当日家を出る直前にダメになる。 一歩も動けなくなる。行きたい気持ちはあるのに家から出られない。なぜ家から出れなくなってしまうのか自分を責める娘。そんな娘を見るのは本当に辛かった。

そんな事が何度か続きやっと担任と会う事が出来た。もちろん制服は着ていない。私服で学校へと出向いた。

 

入学前、何度か教頭先生とお話をさせて頂く機会があった。

今は色んな子がいます。制服なんか着なくて良いんですよ。みんなと同じじゃなくて良いんです。とにかく色んな事を試してみましょう。まだまだやれる事はある。大丈夫ですよ、お母さん。

娘が不登校になって初めて娘のこと、不登校のことを肯定してくれる言葉をもらった。安心させてくれる言葉を聞いた。

それまでは責められ、追い詰められるような言葉が多かったから。

あれから約一年。

娘は今、嬉しそうに制服を身に纏い週一放課後登校をしている。担任と1時間近く2人っきりであれやこれやと何やら楽しんでいる。教頭先生があの時言ったあの言葉。

 『まだまだやれる事はある』

 娘のことで上手くいかなった時、どうしたもんかと思い悩む時思い出す。

まだまだやれる事はある。

まだまだやれる事があるはず。

やれる事を探してみよう。